大阪・関西ユネスコスクールネットワーク (ASPnet Osaka、Japan) 

研究紹介

大阪ASPnetの学びあい実践・研究組織

2003年に大阪の国立・府立・私立高校3校から発足したASPnetの大阪地域ネットワーク(以下、大阪ASPnet)は、ASPnet加盟校の増加によって2009年から団体規約を持つ「大阪・関西ユネスコスクール(ASPnet)ネットワーク」へと発展し、現在は大阪だけでなく関西の国公私立やNPO法人立の小中高40校あまりが加盟しています。運営は、定期的に開催されるコーディネーター会議によって行われ、協同実践のための話し合いなどが行われています。 特徴的なことは、「ASPnet」の名の通り、行政区分を超えた連携によって活動が行われていることです(2007年にBaltic Sea Projectから導入)。
現在の事務局校は大阪教育大学附属高等学校池田校舎の他、大阪・奈良・兵庫の加盟校から選出されて構成されています。なお運営のための支援事務局は、2010年から当時の大阪府立大学(UNIVnet加盟校)に置かれ、大阪公立大学統合後も各教育行政機関とも連携しながら地域のユネスコスクール学校群による『学びあい』の連携を促進しています。

 

加盟校一覧

ASPnet OSAKAの学びあいに参加している学校
(2024年5月時点44校)

幼稚園

  • 富田林市立富田林幼稚園
  • 認定こども園七松幼稚園

小学校

  • アサンプション国際小学校(旧聖母被昇天小学校)
  • 豊中市立上野小学校
  • 松原市立三宅小学校
  • 松原市立恵我南小学校
  • 大阪市立高殿小学校
  • 大阪市立晴明丘小学校
  • NPO法人立箕面こどもの森学園
  • 姫路市立安富北小学校
  • 学校法人創価学園関西創価小学校 ※キャンディデート
  • 追手門学院小学校 ※キャンディデート

中学校

  • 松原市立松原第七中学校
  • 大阪市立鶴見橋中学校
  • 神戸市立大沢中学校
  • 尼崎市立成良中学校
  • 熊取町立熊取中学校 ※キャンディデート校
  • 学校法人創価学園関西創価中学校 ※キャンディデート校

一貫校等

  • 小中一貫大池学園(大阪市立大池小学校〈旧御幸森小学校〉、大阪市立大池中学校)
    ※キャンディデート校
  • 大阪府立富田林中学校・高等学校
  • 奈良県立国際中学・高等学校
  • 国立神戸大学附属中等教育学校
  • 神戸龍谷中学校高等学校
  • 追手門学院大手前中・高等学校

高等学校

  • 大阪府立淀川清流高等学校(旧大阪府立北淀高等学校、旧大阪府立西淀川高等学校)
  • 大阪府立住吉高等学校
  • 大阪府立佐野高等学校
  • 大阪府立長野高等学校
  • 大阪府立豊中高等学校能勢分校(旧大阪府立能勢高等学校)
  • 大阪府立松原高等学校
  • 大阪府立北摂つばさ高等学校
  • 大阪府立市岡高等学校
  • 大阪府立今宮高等学校
  • 大阪府立城東工科高等学校 ※キャンディデート校
  • 国立大阪教育大学附属高等学校池田校舎
  • 明浄学院高等学校
  • 帝塚山学院中学校高等学校(ネットワーク賛同参加校)
  • 羽衣学園高等学校
  • 大阪成蹊女子高等学校
  • 学校法人創価学園関西創価高等学校
  • 奈良県立法隆寺国際高等学校
  • 奈良育英中学校・高等学校 ※キャンディデート校
  • 神戸市立葺合高等学校
  • 兵庫県立明峰高等学校

実践研究

大阪ASPnetが設立当初から心がけてきた実践研究は次の通りです。

  1. ASPnetの重要なキーワードである「学びあう」ネットワーク活動を行うために、
    ① 方法的課題(国内連携と国際連携の技術的課題)
    ② 内容的課題(世界と連携できる質、国際協同実践の内容と質)
    ③ 姿勢的課題(学校間の対等性、最善を尽くす、問題解決は全員で・・・)
    ④ 確かな成果の共有。
    などが大前提として教員(スクールコーディネーター)によって検討されています。
  2. ESDのわかりやすい浸透
    ESDはやればやるほど日常化するものです。イベントではなく、誰でも持続可能な社会や未来の主人公となるために、自分のESDを表現できるESD劇団、ESDストリートダンス、誰でも参加できる共創的ディスカッションなどを通じて共に学びあい、かつ教員も生徒も日常の実践につながる方途を考えます。
    例)・ESDの授業で100年先のことを考えることも重要。
       でも、10分後にこの部屋を使う人のことを考えて机の上の消しゴムカスは
       自分できれいにして教室を出ましょう。
      ・点数などに置き換えられたあなたの心(や振る舞い)ではなく、
       今と未来から感謝してもらえるあなたがスゴイ!
  3. 持続可能な社会や未来のために、「若者世代」という未来を担う世代の連帯が必要だと考えられます。そこで「若者世代」の学びの形成について2010年から取り組んでいます。(学びの多様性と多面性)
    大阪ASPnetでは、小中高大学生による異年齢間の連携、学校や地域を超えた連携、そして国や民族を超えた連携の3D(3次元) 連帯を推進しています。

国内ネットワークの学びあいのイメージ

国内ネットワークの学びあいのイメージ

 ユネスコ憲章の前文が示す通り、多様な文化や価値などを相互に学びあい尊重しあう教育活動を行うため、異なる地域の学校・異なる学校種(幼小中高校)の学校群が学びあいのネットワークを形成しています。これにより、それぞれの学校でのユネスコに関する学習やASPnetの学習領域の一つであるESDなどの学びの成果を、異なる多様な視点から視野を広げて学びあいます。この学びあいを世界に広げることで、心の中に平和の砦を築き自国の利益のためだけの教育ではなく世界や人類のための教育となります(ASPnetの意図)。

海外とのネットワーク連携

韓国ASPnet校との連携 2004~
中国ASPnet校との連携 2004~
タイASPnet校との連携 2004~
フィリピンASPnet校との連携 2005~
リトアニアASPnet校との連携 2007~
Baltic Sea Project との連携 2007~

海外とのネットワーク連携

海外とのネットワーク連携